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日本画の杜 第十一章 「山高神代桜」 2017・4

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                            素描 「山高神代桜

 

 

 三月の終わりから四月の初めにかけて雪が降った。もう降らないだろうと思っていたのでうんざりした。この辺の人は誰でも もう雪は沢山だと思っている。神代桜の開花予想も外れた。

 春の淡雪はあっけなく溶けて暖かくなり 桜も少しずつ咲き始めたようだ。

山高神代桜が満開になる前に幹のスケッチを完成させたいと 前本は何回か通った。

 

 

 

 

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 幹の素描を無事完成させて 満開の花を描くために訪れたのは4月13日。3時半に起きて実相寺へ向かった。早朝から見物客で賑わう境内は 水仙と桜と山々に囲まれこの世とは思えぬ空気に包まれていた。

 

 

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そして今年の山高神代桜のスケッチは次の一枚で終了した。枝の一部に花を書き込んだ

 

 

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                 満開の神代桜

 

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 前本の描いた角度から見たのでは無いが 来年はこちらから描いてみたいと思ったそうだ。毎年通って 何処まで描くことができるのか。作品になるのはいつのことなのか

 

 

      山高神代桜にも前本にも長生きしてもらいたいと願っている。

      雪の残る甲斐駒に見送られて帰ってきた。

 

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  1.                ☁

 

 

 

 さて四月も半ばになると夏のような日があったりして私の庭も春の装いとなった。 

             梅と桜が一緒に咲く。

 

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        葉山から連れてきた大好きな「思いのまま」

 

 

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  この山に自生する「富士桜」 散歩道に倒れていたのを助け起こして庭に植えた

 

 

   

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             美味しいタラの芽も沢山ある

 

     

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                「エンレイ草」

 

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            山の至る所に「山吹」が咲く

 

 

              「花海堂」の蕾は夕暮れが綺麗だ

  

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        枯葉の間からいつの間にか伸びてきた黄色の花達が地面を覆い尽くす

 

 

 これらの花々が一斉に咲き ついこの間まで降っていた雪のことなどすっかり忘れさせてくれる。私は心から花が好きだ。花は 競争をしない。人の真似もしない。完全に自立しているではないか。

 

 自立とは誰とも競争せず 比べず 真似をせず自分の人生を無心に生きていくことだ。私はそういう生き方が大好きだ。

 

 葉山から連れて来たライラックはもう二十年にもなるのに一度も花を咲かせたことがない。どうしたらいいこうしたらいいと言う人もいるが 私は待っているだけで良い。

ライラックにはライラックの事情がある。

 

 隣の木の花みたいに沢山の花を咲かせたいとか あの花みたいなのが咲かせたいと羨む事もなく 懸命に生きてゆこうとするだけの花達は 一番気の合う友達なのだ。

 

 寒さに耐える事が出来ずに枯れてしまった花達を供養し 元気のない枝を励まして庭を歩き回っている時が私の心からの実感だ。

 

 

 

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                   🌷